2018年12月02日

<やらない後悔>

僕が今週印象に残ったニュースは元貴乃花親方の離婚でした。僕の年代ですと若貴ブームが強く記憶に残っているのですが、若貴兄弟が最初にマスコミで取り上げられたのは、親方の子どもから弟子に立場が変わったときです。テレビで「若貴兄弟が子供部屋から力士部屋へ引っ越す」様子が放映されていました。このときのお母様(現・藤田紀子さん)の涙が印象的でした。

我が子ではなく、弟子になったのです。

兄弟揃って相撲界に入ったのですが、あとから兄の花田勝(元若乃花)さんの言に寄りますと「弟を守るために入門した」そうです。僕の記憶では「お母様からお願いされた」と話していたように思います。

二人とも努力の末に横綱まで上りつめたのですが、その途中で起きたのが貴乃花と女優宮沢りえさんの婚約騒動でした。人気力士となりもうすぐ大関になるという時期に若手女優として人気抜群だった宮沢さんとの婚約でしたのでマスコミが注目するのも当然でした。

今でも頭の中に残っている見開きページの写真があります。当時は写真週刊誌がブームだったのですが、その写真は記者会見を二人のうしろから撮っていました。二人の背中越しに集まったマスコミの人たちが写っているのですが、テーブルで覆われていてマスコミ側からは見えないのですが、二人は仲睦まじく手をつないでいました。どれほど二人がともに相手を好きでいたかが伝わってくる写真です。

しかし、その僅か2ヶ月後婚約は破談になるのですが、貴乃花は「気持ちが冷めた」とインタビューに答えていました。誰が考えても納得できる答えではありません。あれほど好きあっていた二人が簡単に気持ちが冷めるのは不自然です。二人に外部から圧力があったと想像するのが普通です。

後年、二人の破局について兄の花田勝さんは「他人には言えないいろいろなことがある。二人はかわいそうだった」と話していました。また歌手の美川憲一さんは2014年に唐突に二人の破談について語っています。当時美川さんは宮沢さんのお母様と親しくしていたらしく、お母様から依頼されて自分がりえさんを説得したそうです。

真偽のほどはわかりませんが、いくら本心から相手を好きになったとしても、周りの大人からしますと「若さゆえの一時の気持ちの高まり」と考えるのが普通です。どちらもまだ若く将来がある身でしたので、二人を思いとどまらせるなんらかの圧力があっても不思議ではありません。「圧力」という言葉が強すぎるなら「説得」です。どちらにも説得があったのは間違いのないところでしょう。

先ほど兄の花田勝さんのコメントを紹介しましたが、実は二人は仲違いの関係にあります。花田さんがいろいろな場で語っていますのでご存知の方も多いでしょうが、花田勝さんが「あいつ(弟)だけは許せない」と話していた言葉が二人の仲の悪さを表しています。

しかし、実はつい先日僕は驚くような花田さんのお話を聞く機会がありました。先場所は元貴乃花部屋の貴景勝関が優勝しましたが、あるスポーツ番組で花田さんに感想を聞いていました。そのとき花田さんは次のように話したのです。

「貴景勝は元貴乃花が育てたので元親方も喜んでいるのではないでしょうか。貴景勝が優勝できたのは元親方の育て方がよかったからだと思います」

僕は花田さんが弟である元貴乃花を辛辣に批判していることを知っているだけに弟を思い遣るこのコメントには本当に驚きました。もしかしたなら二人が仲直りをする兆候かもしれません。

先月、お亡くなりになりました元横綱輪島さんは兄弟を小さな頃から知っている方でしたが、二人が仲違いをしていることを気にかけていたそうです。輪島さんの人生も波瀾万丈で、親方時代に事件を起こし相撲界を追われ、自由奔放に生きていた方ですが、お亡くなりになったときは元貴乃花のお母さんである藤田紀子さんは感謝の気持ちを話していました。

実は藤田さんが貴乃花のお父様である貴ノ花関と結婚するとき、ものすごい反対に遭っています。部屋の親方は実の兄であり名横綱と言われていた二子山親方でしたが、「死ぬほどなぐられた」という記事を読んだことがあります。それほどの反対に遭いながらも結婚したのですが、息子の貴乃花とは違う決断をしたことになります。

藤田さんの感謝は「貴ノ花関とデートをするときはいつも輪島関が一緒にいてくれた」ことに対してです。もちろん一緒にいたのはマスコミ対策ですが、それがのちに「若貴兄弟は異父兄弟』という噂にもつながっているようです。(輪島さんが父親という説です)

相撲の世界は親方と弟子が似たような名前であり、ときには同じ名前のこともありますのでわかりにくくなりますが、話を元貴乃花関(当時は貴花田)と宮沢さんの話に戻します。

婚約が破談になる理由として「気持ちが冷めた」とマスコミに答えていた貴乃花関ですが、当時の気持ちが不安定でいたのがわかる映像を見たことがあります。関取は巡業に行ったときにお客さんの間を通って土俵に向かうのですが、そのときにお客さんは関取の身体に触ったり軽くたたいたりします。親愛の気持ちを込めて行うのですが、貴乃花は身体をたたいたお客さんをものすごい形相でにらんだのです。おそらく気持ちがいらついていたのでしょう。こうした振る舞いからも婚約破談が自らの意思で決めたことではないことが想像できます。

もちろん宮沢さんにもショックはあったようです。週刊誌では自殺未遂報道などもありましたが、みるみるうちにやせ細っていったのがわかりました。ショックの大きさが伝わってきた容姿でした。宮沢さんはその後一時期芸能活動を行わない時期があったのですが、僕は復帰するきっかけを作ったのは脚本家の倉本 聰さんだと思っています。

倉本さんの作品で有名なものに「北の国から」がありますが、宮沢さんはその特別編「’95 秘密」で芸能活動を再開しています。僕からしますと、まるで倉本さんは宮沢さんを復帰させるために書いたような内容でした。気になる方はネットで調べてください。

宮沢さんは、現在はVの森田剛さんと結婚して幸せな生活を送っていますが、元貴乃花関はこれからが正念場です。僕は、元貴乃花関は宮沢さんとの婚約破談に対して、心の区切りをまだつけていないように思っています。元貴乃花関はその後河野景子さんと結婚していますが、無理やり愛情を思い込もうとしているように感じていました。

親方時代にテレビなどで見かけることがありましたが、話し方にしても振る舞いにしても本来の自分の姿をさらけ出していないような感じをずっと受けていました。「自分を作っている」という感じです。

結局、元貴乃花関は相撲協会と揉めた後、降格人事に遭い、最後は相撲部屋まで畳むことになっています。いろいろ大変でしょうが、一般人とは違い一時代を築いた人ですのでいくらでも収入の道はあると思います。

兄弟の確執の解消も含めて、今回の騒動がよい方向に展開することを願っています。

やっぱり、恋って突き進んだほうがいいんじゃないかなぁ。

「やらない後悔」は「やった後悔」よりも強い。

じゃ、また。

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posted by satoaki at 13:56 | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする